2・3級同時取得の理由

前ページで「日商簿記試験の2・3級の同時取得は不可能ではない」と述べた、その理由について述べたいと思います。

まず、日商簿記検定3級試験は、商業簿記における基本知識の理解度を試されもので、学習すべき内容も基本レベル。「日商簿記3級は1週間で合格する!」などのテキストも多く出版されているほどです。つまり、基本さえ理解すれば合格は決して難しくはなく、1ヶ月も学習すれば(しっかりと!)大半の方が合格ラインまで到達できる内容なのです。つまり、3級試験の学習は2級試験への布石であり、簿記の基礎知識を習得するためのものなのです。

一方、2級試験のレベルというと、これが3級とは大きく異なります。2級試験は3級レベルをベースとした商業簿記に加え、工業簿記という科目も追加されるのです。取引先などの外部取引で発生する金額の動きを帳簿に記す商業簿記に対し、仕入や製造に掛かる内部の金額を帳簿に記すためのもの。つまり、2級試験には2種類の異なる簿記知識が必要となるのです。

年3回実施のチャンスが多い試験

日商簿記検定の2級と3級は同日に実施されますが、実施時間が異なるため、同時受験が可能です。では、その試験概要を見てみましょう。

【日商簿記検定試験概要】

受験資格

  :  

年齢、性別、学歴に関係なく誰でも受験することが可能

試験日程

  :  

年齢、性別、学歴に関係なく誰でも受験することが可能

受験資格

  :  

年三回実施/2月の第4日曜日、6月の第2日曜日(1級試験は実施なし)11月の第3日曜日

実施場所

  :  

全国の大学や高校など指定会場で実施

受験料

  :  

2級 4,500円、3級 2,500円

申込方法

  :  

全国の商工会議所及び「商工会議所の試験」サイトでの受付

試験科目等

受験級

試験科目

試験時間

合格基準

2級

商業簿記・工業簿記

120分

各70点
※部分合格無し

3級

商業簿記

120分

70点

日商簿記検定試験の受験には一切の条件がなく、また、2級、3級ともに年3回実施される非常に敷居が低く、かつチャンスの多い試験といえます。次頁では直近の合格率を見てみましょう。

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