合格率から難易度を分析

では、次に日商簿記検定試験2級と3級の合格率から、試験の難易度を検証してみましょう。下に直近5回の合格率を紹介します。

【日商簿記検定試験2・3級合格率】

開催回

受験級

申込者数

受験者数

合格者数

合格率

124回(H22.2)

2級

90,804

66,330

8,244

12.4

3級

126,236

95,092

17,906

18.8

123回(H21.11)

2級

97,389

74,371

28,585

38.4

3級

140,245

108,429

53,782

49.6

122回(H21.6)

2級

78,645

57,616

14,700

25.5

3級

136,981

107,000

44,087

41.2

121回(H21.2)

2級

81,616

60,475

26,053

43.1

3級

122,283

93,453

52,779

56.5

120回(H20.11)

2級

83,573

61,662

18,252

29.6

3級

135,515

103,333

41,509

40.2

同時取得は簡単ではないが難関でもない

近年の合格率は、2級で20%後半~40%前半、3級は30%後半~50%前半で推移しています。注視すべきは〝簡単〟とした3級でも、その程度の合格率に留まっていることです。これは、簡単だからこそ少し学習しただけで、知識が合格レベルにないまま受験する層が多いということ。

過去問で常に合格点を超えるレベルにない限り、いくら簡単な3級でも不合格となる危険性があります。また、簿記の基本である3級レベルの知識が無く、2級に合格することはあり得ません。真の目的は2級の取得であり3級はその手段ですが、3級の学習を蔑ろにして目的を達することは不可能なのです。

また、2級、3級に限らず不合格となる大きな要因に計算ミスが上げられます。簿記はひとつの勘定科目の処理が後々にまで影響する、連動性の高い試験です。試験はもちろん学習でも必須アイテムである電卓のタッチミスはもちろん、勘定科目の計算ミスといったケアレスミスをしないことが合格へとつながるといっても、決して過言ではありません!

上記の合格率や不合格の要因から総合して考えると、2級・3級の同時取得は簡単ではないが、挑戦を検討できないほどの難関であるとも言えません。つまり、合格を見据えしっかり学習できるか否かにかかっていると言えるのです。

次のページ >>