学習方法の選択

資格取得の学習方法といえば、教材選びからすべてを自ら行う独学か、学校に通いプロが構成したカリキュラムどおりに学ぶ資格学校への通学。そして、スタイルは独学ながら教材やカリキュラムの提供を受ける通信講座の3種類。

では、このサイトが提案する日商簿記検定の2級・3級の同時取得を目指す場合、いずれの学習方法を選ぶべきでしょうか。それぞれの学習法におけるメリットとデメリットといった特徴を紹介したいと思います。

ローコストながら高い精神力が必要な独学

独学の利点といえばローコストがその筆頭。テキストと過去問を2級と3級分の各1冊ずつの計4冊を揃えても、総額は5千円程度で済むことでしょう。しかし、会計知識がまったくない初学者の方が、自分に合った教材を的確にチョイスできるとは限りません。なかには出題範囲をすべて網羅するようなテキストもあり、効率良く学習を進められるのか疑問を抱かざるを得ません。

また、もうひとつの独学のメリットである、自分の好きな時間に好きなペースで学習を進めることができる自由な学習スタイルも、その縛りの無さから、いつでも怠けることが出来るとも言えます。また、日商簿記検定2級、3級の同時取得に必要な学習量を考慮した場合、計画的かつ効率的な学習が必要となります。そして、学習中には必ず不明点や疑問点が発生します。これらを総合して考えた場合、すべてを自分で解決しなければならない独学は、かなりの精神力が必要になると思われます。そこまで自分を律することができ、合格を勝ち取る絶対的な自信があり、意志が強い方にはお薦めします。

通学には高額な受講料に加え交通費も

次に、TACやLEC大原を筆頭とする資格学校への受講を考えてみましょう。そのメリットは、プロの講師による生の講義を受けられること。そして、講義中にわからないところがあっても、その場で質問し解消することができることも資格学校への通学ならではの魅力といえるでしょう。

また、同じ目標を持つ他の受講生がライバル的な存在となり、負けられないという意識がモチベーションを維持してくれるという、メンタル的な側面もメリットとして見逃せない要素といえるのではないでしょうか。

一方、デメリットとしては軒並み6~10万円はする高額な受講料です。簿記試験を目指す年齢層といえば20代がその中心。特に独身のサラリーマンにとって、この高額な出費は厳しいものがあります。

また、通学となれば講義の度に資格学校へ通わなければなりません。その際、学校が自宅と勤務先の通勤路にない場合は、もちろん交通費も必要。受講料に加え交通費も必要となればその負担はかなりのものになります。資格学校への通学は、時間的にはもちろん金銭的にも余裕のある、例えば学生さんや実家通勤の方向けの学習法といえるでしょう。

質問できないデメリットも……

最後に通信講座を検討してみましょう。まず、メリットとして上げられるのが、資格学校への通学よりも格安な受講料です。2級、3級ともに個別の講座が存在しますが、なかにはこのサイトが推奨する2級と3級の同時受講コースもあり、その費用も4万円アンダーからと魅力的な価格設定です。

また、教材もプロにより編纂された資格学校と比べても遜色のないクォリティのテキストをはじめ、講師による講義が収録されたCDやDVDといったメディア教材を基本コースに組み込む講座もあり中々の充実度です。

また、学習スタイルとしては独学であるためスムーズに学習を始める方法、そして、計画的かつ効率的に学習を進め挫折を未然に予防するノウハウも満載と、通信講座ならではのサポート体制を持つ講座も存在している様子です。

反面、デメリットを考えると、やはり学習の過程で発生する疑問点や不明点を、資格学校のように〝その場で〟解消できないことに尽きます。しかし、多くの通信講座がメールやFAXによる無料の質問窓口を設けており、また、対応の早い講座では翌日返信が返ってくることもあり、大きな問題とはいえません。

通信は初学者の社会人に最適な学習法!

もちろん、金銭的、時間的な環境により判断は異なるでしょうが、各学習法のメリットとデメリットを総合で判断した場合、特に初学者の社会人にとっての最適な学習法は、格安ながら資格学校と遜色のないテキスト、そして、通信ならではのサポート体制を持つ通信講座と言えるのではないでしょうか。

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